Siacoin price

SC

#288

Siaは、レンセラー工科大学でコンピューター科学を学んでいたDavid Vorick氏が、2013年半ばに最初に構想しました。彼は、大学時代の友人であるLuke Champine氏とメールで詳細を話し合い、2013年9月に開催されたHackMITハッカソンでVorick氏がコンセプトを発表しています。その後、Champine氏はプロジェクトの開発に参加しました。このプロジェクトは、2014年初めにエジプトの知覚の神にちなんで「Sia」と正式に命名されました。

Vorick氏とChampine氏は、大学の起業家センターを通じて、億万長者の投資家でRaptor Groupの創業者であるJim Pallotta氏を紹介されました。彼は、このプロジェクトに投資を行なっています。大学を卒業する少し前に、2人はNebulous Inc.という会社を設立しました。その後、Skynetにブランド名を変更し、Siaの開発を正式に担当することになりました。

同社の白書によると、Siaの長期的な目標は、既存のストレージソリューションと競合することです。Siaは、Amazon、Google、Microsoftなどの大手クラウドストレージプロバイダーと直接競合していると自身を位置付けています。分散型であることから、Siaは競争力のあるストレージ料金を提供することができます。

Siaネットワーク上に保存されているファイルは、30の暗号化されたセグメントに分割されており、各セグメントは冗長性のある固有のホストにアップロードされます。アップロード者とホストの間の契約は、Siaのブロックチェーン上に記録され、スマートコントラクトを用いて執行されます。Siacoinはネットワーク上の決済手段として機能し、利用者はSCを使ってホストに支払い、ホストはSCをスマートコントラクトに担保としてロックします。

SiaとSiacoinを開発したSkynet社は、クラウドベースのメディアストリーミングアプリケーションであるSiaStream、フラッグシップコンテンツ配信・ファイル共有ネットワークであるSkynetなど、Siaネットワーク上に構築されたいくつかの製品を発表しています。

同社は、Bain Capital Ventures、Paradigm、INBlockchainなど、複数のラウンドで資金調達や助成金を受けています。さらに、Siaネットワーク上でのストレージ関連の各取引には3.9%の手数料がかかります。この手数料は、2番目の仮想通貨である「Siafund」の保有者に分配され、Skynetが全Siafundの約85%を保有しています。

Siacoinには最大供給量がありません。スマートコントラクトによる取引に使用するために設計されたユーティリティー・トークンであるため、このプロジェクトでは 、作成・保存できるデータの量が事実上無限であることに対応するために、無限の供給が必要であると述べています。

新しいSiacoinは、Siaブロックチェーンのプルーフ・オブ・ワークマイニング・アルゴリズムを通じて、マイニング報酬として導入されます。マイニング報酬は300,000SCから始まり、2020年7月に30,000SCに達するまで、ブロックをマイニングするごとに1SCの割合で減少していきます。ブロック報酬は、今後も永遠に30,000SCのままです。Siacoinは、ホストがトークンを失ったり、悪質な行為によって担保が返金されずに残ったりすると、エコシステムから排除されます。将来的に開発チームは、ホストが実在し、善意を持っていることを証明するために、収益のわずかな割合をバーンするよう要求されるプルーフ・オブ・バーンの仕組みを導入することを予定しています。

マイニングアルゴリズムを公開する前に、約100ブロック（約3,000万SC）がSiaの開発チームによってマイニングされています。このプラットフォームのチームと投資家は、Siacoinの総供給量の0.1％未満しか保有していないと言われています。

Siaブロックチェーンは、プルーフ・オブ・ワークコンセンサスアルゴリズムを使用して保護されています。つまり、マイナー同士が競い合って新しいブロックをブロックチェーンに追加し、過半数が記録を確認しなければブロックは追加されません。Siaの共同設立者であるVorick氏は、2017年6月に、プルーフ・オブ・ワークは、膨大なエネルギー要件やハードウェア費用のおかげで、悪意のある行為者がネットワークを攻撃する能力を妨げるとして、ネットワークを安全に保つための最良の方法であると主張しました。

Siaの開発チームによると、ホストがネットワークの運営に参加するために担保を提供しなければならないという事実は、悪質な行為者のインセンティブを減少させるとしています。また、アップロードされたデータを30分割して世界に分散していることを指摘し、大規模な自然災害や地政学的イベントが発生した場合を除き、ネットワークが停止することはないという安心感を与えています。30台のホストのうち10台がネットワークへの攻撃に耐えられれば、ファイルを取り出すことができます。

Siacoinは、Binance、OKEx、Huobi Global、Upbitなどの仮想通貨取引所で購入することができます。米ドルや韓国ウォンなどのフィアット通貨、Bitcoin（BTC）やEther（ETH）などの仮想通貨、Tether（USDT）といったステーブルコインなどとスポット市場で取引することができます。

SiacoinやBitcoinなど他の仮想通貨を購入することに興味をお持ちですか？CoinMarketCapでは、仮想通貨初心者の方や、初めてコインを購入する方向けにシンプルなステップバイステップガイドを提供しています

ユーザーの関心が高い他の関連記事：

• 仮想通貨フォセットとは？
• 仮想通貨デビットカードとは？
• Web 3.0とは？
• イールドファーミングとは？
• 仮想通貨貸付とは？

Filecoinについてはこちら、「人類」の最も重要な情報を保存することを目的とした分散型ストレージシステムです。

MaidSafeCoinについてはこちら、SAFE分散型データネットワークの通貨です。

Skynetネットワークについてもっと知りたいですか？CoinMarketCapのオンライン教育リソースであるAlexandriaで深読みガイドをご覧ください。

CoinMarketCapブログで最新のブロックチェーンや、共有ストレージ業界でのイノベーションをチェックしてみてください