Enjin Coin price

ENJ

#171

Enjinは、2009年にMaxim Blagov氏とWitek Radomski氏によってゲームコミュニティプラットフォームとして設立されました。Blagov氏はCEOとして会社のクリエイティブな方向性を担い、Radomski氏は製品の技術的な開発を担当するCTOを務めています。Blagov氏曰く、クリエイティブ・ディレクション、マーケティング、ソフトウェア・プロジェクト・マネジメント及びデザインの経験を有しているとしています。

Enjinにブロックチェーンを導入するアイデアは、2012年にBitcoin（BTC）に興味を持ったRadomski氏が最初に提案し、最終的に会社を説得して、支払い方法として受け入れることになりました。Ethereumやスマートコントラクトについて学んだ後、彼は自分でブロックチェーンを統合したソフトウェアを作りたいと考えました。Radomski氏は、ERC-1155トークン規格の設計者でもあります。この規格は、Ethereumが発行するトークンの新しい規格で、2018年6月に導入され、2019年6月に最終化され、ファンジブルトークンとノンファンジブルトークンの両方の鋳造に使用されています。

共同創業者のRadomski氏によると、Enjin Coinの特徴は、2020年2月にローンチした同社のブロックチェーン資産開発プラットフォーム「Enjin Platform」で鋳造されたすべてのトークンが、ENJに直接裏付けられており、ゲーム内アイテムに現実世界の流動性を与えている点です。同様に、Blagov氏は同社がその製品の幅広い採用にも力を入れていることを明かし、何百万人ものゲーマーがEnjin Coinに裏付けられたデジタルアイテムをその存在を知らずに使用する未来を想像していると述べています。

Enjin Coinはスマートコントラクトを使用しており、ゲーム開発者はENJを送って、新しくユニークなファンジブルまたはノンファンジブルのERC-1155トークンを鋳造します。これらのトークンは、2019年9月にローンチした「Enjin Marketplace」で取引されたり、いつでも裏付けとなるENJと交換することができます。より多くのカスタムトークンが鋳造されると、より多くのENJがエコシステムから取り除かれ、希少価値が高まります。

Enjinコインの白書によると、Enjinコインは、オンチェーンとオフチェーンの両方のプロセスを使用しています。Enjinエコシステム内で取引が完了すると、Trusted Platformがユーザーのスマートウォレットに通知します。ウェブサイトやゲームは、Ethereumブロックチェーンで取引が検証されるまで、デジタルアイテムはプレースホルダーまたは非取引バージョンとして直ちにアップデートされます。

Enjin Coinの最大供給量は10億トークンと決まっています。しかし、エコシステムが成長し、より多くのENJがゲーム内のデジタル資産にロックされると、実際に流通するコインの数は減少します。

Enjinコインは、2017年9月に行われたプレセールイベントで初めて購入できるようになり、総額38,800Ether（ETH）で4億ENJが販売されました。当時1,200万ドルの価値があり、さらに1億ENJがボーナスとして配られました。合計すると、プレセールでは総供給量の50％が販売・提供されたことになります。2017年10月には、新規仮想通貨公開が開催され、総供給量の30％にあたる3億ENJが販売されました。ICOでは、当時1,890万ドルの価値に上る75,041ETHを調達しました。ICO期間中に販売されなかったトークンは6ヶ月間ロックされ、後にコミュニティ活動やマーケティングに使用されます。

トークン総供給量の10％は、会社のコミュニティ・イニシアチブ、ベータテスト、マーケティング、戦略的パートナーシップのために備蓄され、さらに10％がチームメンバーとアドバイザー用に確保されました。チームメンバーのトークンは最初の6ヵ月間はロックされ、24ヵ月間で権利が確定し、アドバイザーのトークンは2ヵ月間ロックされ、その後完全にリリースされます。

Enjin Coinは、Ethereumブロックチェーン上で発行されたERC-20トークンであり、オンチェーンのENJ取引は、プルーフ・オブ・ワークコンセンサスアルゴリズムを用いてEthereumネットワークによって検証され、保護されます。マイナー同士が競って新しいブロックをブロックチェーンに追加し、ネットワーク内の全ノードの過半数が記録を確認しなければ取引は実行されません。

Enjinコインを動かす基盤となるスマートコントラクトは、2017年9月にEthereum開発者のMatthew Di Ferrante氏、2018年初頭にスマートコントラクト監査人兼開発者のZK Labs、2019年7月にCastillo Networkなど、複数の監査を受けています。

2020年10月、Enjinは、情報セキュリティ企業HackerOneを介したバグバウンティプログラムを開始しました。

Enjinコインは、Binance、Bithumb、Uniswap (V2)、Balancer等の仮想通貨取引所で購入することができます。米ドルやユーロなどのフィアット通貨、BitcoinやEthereumなどの仮想通貨、Tether (USDT)やUSDコイン (USDC)といったステーブルコインなどとの取引が可能です。スポット市場とデリバティブ市場の両方で売買できます。

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