詳細
1. セキュリティと性能の向上(2026年9月22日)
概要: バージョン2.1.0のこのアップデートにより、Kaspaのノードをより安定して安全に運用できるようになります。脆弱性を修正し、ノード間の通信方式を変更することで、クラッシュを防ぎます。
新しいピアツーピア通信プロトコルでは、同期に必要なデータを扱いやすい20MB単位で配信します。これにより、これまで新しいノードの同期を妨げていたタイムアウトが解消されます。また、メッセージやブロックのサイズに、より厳しい上限を設けます。ネットワークへのスパムやサービス妨害攻撃を防ぐためです。さらに、マイニングプールが利用するStratumブリッジにもセキュリティ修正が適用されました。
意味すること: ネットワークの堅牢性と耐障害性を高めるため、Kaspaにとって好材料と考えられます。ユーザーにとっては、アプリやサービスを支える基盤がより安定し、障害のリスクが低下することにつながります。開発者やプロジェクトを呼び込むには、安全で信頼性の高いネットワークが欠かせません。
(CoinMarketCap)
2. プログラム機能を備える基盤レイヤーへのアップグレード(2026年6月30日)
概要: Toccataハードフォークは、Kaspaにとって最も大規模なアップグレードです。スマートコントラクト機能とゼロ知識証明の検証機能を、プロトコルの中核に直接追加しました。
このアップグレードでは、「コベナント」と呼ばれる仕組みが導入されました。これは、コインにプログラム可能なルールを付ける機能です。別の仮想マシンを使わずに、資産を保管する金庫、エスクロー、予定された支払いなどを実現できます。これにより、開発者はDeFiのような複雑なアプリケーションをLayer 1上に構築できます。また、新しい取引形式と、開発者向けのSilverScriptコンパイラーも含まれています。
意味すること: 単純な決済を超えてKaspaの用途を大きく広げるため、非常に好材料と考えられます。分散型アプリ、トークン、プライベートな取引を含むエコシステムの形成につながる可能性があり、ネットワークを利用する際に必要なKASへの新たな需要を生むことも期待されます。
(CoinMarketCap)
3. ネイティブトークン規格の最終レビュー(2026年10月)
概要: KCC-20トークン規格は、最終確認段階にあたる「ラストコール」レビューに入りました。この提案では、Kaspaの新しいコベナントの仕組みを使って、代替可能なトークンを発行・管理する共通の方法を定めています。
参照実装が取り込まれたことで、開発者は規格を自身の環境で試せるようになりました。トークンの所有権、残高、送金について共通の形式を設け、ウォレットやアプリごとの違いを減らすことを目指しています。
意味すること: トークン経済の土台となる仕組みを整えるため、Kaspaにとって好材料と考えられます。標準化されたネイティブトークンの仕組みがあれば、プロジェクトがトークンを立ち上げやすくなり、エコシステムの成長を後押しする可能性があります。これは、ERC-20がEthereumの拡大を促した流れに似ています。
(CoinMarketCap)
まとめ
Kaspaの開発は、高速な決済ネットワークから、多様なエコシステムを支える安全でプログラム可能な基盤レイヤーへと明確に移行しています。大規模なハードフォーク、セキュリティを重視したノードのアップデート、そして基盤となるトークン規格が相次いで整備されており、技術面で着実な進展が見られます。中核となるインフラが整った今、次の成長のきっかけとなるのは開発者による採用でしょうか。