詳細
1. プロトコルのアップグレードと手数料収入の拡大(強気材料)
概要: HIP-3(2025年10月に稼働)とHIP-4(2026年5月にメインネットで稼働)により、外部の開発者はHYPEを50万枚ステーキングすることで、無期限先物市場や結果に応じて決済される市場を立ち上げられます。これにより、プラットフォームで取引できる資産の種類が増え、手数料を生む市場も広がります。Hyperliquidは、ピーク時にはオンチェーンの無期限先物取引高の約70%を占めており、プロトコル収益は2026年半ばに年率換算で8億4,000万ドルに達しました(CoinMarketCap)。予定されているHIP-3の手数料引き上げにより、収益がさらに増える可能性もあります。
価格への影響: 取引量が増えると、手数料収入も直接増加します。そのうち97〜99%は自動的にHYPEの買い戻しとバーン(永久に使えない状態にすること)に充てられます。利用が広がるほど供給を減らす力が強まるという好循環が生まれるため、取引量の伸びが続けば、価格を押し上げる重要な要因となり得ます。
2. トークン供給:買い戻しとロック解除(強弱まちまち)
概要: Assistance Fundによる毎日の買い戻しで、これまでに4,100万枚を超えるHYPE(約10億ドル相当)が流通から取り除かれ、供給量は4.2%減少しました(Bitget)。一方、主要な貢献者は供給量の38.9%にあたる2億3,800万枚のHYPEを保有しており、2028年まで権利確定に伴うロック解除が続く予定です。毎月の解除は売り圧力につながる可能性があります。次回のロック解除は2026年8月とされています(Mesa)。
価格への影響: 買い戻しの仕組みは価格を支える一方、チーム向けトークンがまとまった規模で予定どおり解除されると、特に需要が弱まった場合には上昇を抑える可能性があります。最終的な影響は、手数料収入による買い戻しが、権利確定に伴う供給増加を上回るかどうかに左右されます。
3. 規制の明確化と機関投資家の資金流入(強弱まちまち)
概要: Hyperliquid Policy Centerは、DeFiの無期限先物取引に関する規制の明確化を目指し、CFTCなど米国の規制当局と積極的に協議しています。前向きな進展があれば、米国ユーザーに利用が開かれる可能性があります。また、HYPEの現物ETFには累計3億ドルを超える資金が流入しており、ナスダック上場企業のHyperliquid Strategiesは2,930万枚のHYPEを保有しています(CoinMarketCap)。
価格への影響: 規制面で前進すれば、大きな不確実性が和らぎ、新たな需要を呼び込む可能性があります。機関投資家によるETFへの資金流入も、投機以外の買い需要をもたらします。ただし、規制当局の対応が厳しい方向に進めば成長が妨げられるおそれがあり、価格への影響が大きく、結果が分かれやすい要因です。
まとめ
HYPEの今後は、収益に連動した買い戻しがチーム向けトークンのロック解除による供給増加を継続的に補えるか、そして変化する規制環境にどう対応するかによって左右されるでしょう。保有者は、週ごとのプロトコル収益に加え、Assistance Fundによるバーンと権利確定スケジュールのバランスを確認することが重要です。
新しいHIP-3市場による手数料収入の伸びは、今後予定されている主要貢献者のロック解除を上回るでしょうか?