詳細
1. トークンのロック解除(2026年10月11日)
概要: 予定されている権利確定イベントにより、約1,131万APTがロック解除されます。これは総供給量の約0.54%に相当します(TradingView)。このロック解除は、メインネットのローンチ時に定められた、初期投資家・貢献者・コミュニティ向けの権利確定スケジュールに基づく毎月の定例イベントです。規模は比較的小さいものの、新たに取引可能となるAPTが市場に加わります。
意味すること: 予測可能な定例イベントであり、プロジェクトの根本的な価値を直接変えるものではないため、APTにとって中立的と考えられます。ただし、受け取った人が売却を選べば、短期的な売り圧力につながる可能性があります。そのため、トレーダーはロック解除のタイミングに注目することがあります。
2. AIストレージとShelbyテストネットの終了(2026年10月)
概要: コミュニティでは、Shelbyテストネットの終了と、新たな分散型AIストレージ基盤の展開が2026年10月に行われるとの見方が出ています(Rizvi mammoth)。Aptos Foundationは、利用実績に応じて報酬を付与する「パフォーマンス連動型」の仕組みへの移行を示唆しています。新たなユーザー向け配布(例:「シーズン2」)が行われる場合、この基盤の積極的な利用が条件になる可能性があります。
意味すること: AIや分散型ストレージ分野へ用途が広がるため、APTにとってプラス材料となる可能性があります。この新しい基盤に多くのユーザーを呼び込めれば、ネットワークの利用が継続的に増え、ネットワーク手数料(ガス代)の支払いやステーキングに使われるAPTの需要が高まることも期待できます。
3. 供給量を抑えるトークン設計とプロトコルの更新(2026年)
概要: 提案183に基づく大規模なプロトコル更新が、2026年を通じて実施されています(CoinMarketCap)。主な変更点は、APTの供給上限を21億枚に設定すること、ステーキングの年利を約2.6%に引き下げること、ネットワークで発生するガス代の100%をバーン(焼却)することです。この見直しは、ネットワークの利用状況と結びついた、供給量が減少しやすい仕組みへの移行を目指しています。
意味すること: インフレや供給量に上限がないことへの懸念に対処するため、APTにとって長期的なプラス材料となり得ます。取引が増えるほどバーンされる量も増える仕組みは、APTの供給を減らす方向に働きます。エコシステムの成長に伴って利用が増えれば、トークンの価値を支える要因となる可能性があります。
まとめ
Aptosは、性能の向上だけでなく、実際の利用に支えられた持続可能な経済設計や、AIなどの新しい用途へと重点を移しつつあります。供給量を抑える仕組みと新たな基盤の整備によって、APTの価値は実際のオンチェーン活動とより強く結びつく可能性があります。規制対象資産やAIを活用した商取引への注力は、今後も続くトークンのロック解除による供給増を吸収するきっかけとなるでしょうか。