詳細
1. エコシステムの拡大とPortal MCP(進行中)
概要: Incentivは、AIエージェントがアカウント、予算、権限を設定したうえで、ブロックチェーン上に継続的な活動拠点を持てるオープンなエコシステムを構築しています。Portal MCP(Model Context Protocol)は、こうした制約の範囲内で、エージェントがモデル、ツール、データ、計算リソース、ストレージ、決済などのサービスを見つけて利用できるようにする仕組みです(INCENTIV — Vision)。エコシステムの拡大は現在も進んでおり、アプリケーションやサービス提供者が継続的にサービスを追加することで、エージェントが実行できることを増やしています。
CENTにとっての意味: エコシステムが充実すれば、開発者やエージェントを引きつけ、ネットワークの利便性や取引量の増加につながる可能性があります。そのため、CENTにとって好材料となり得ます。一方で、普及には開発者の参加が欠かせず、AIに特化した他のブロックチェーンとの競争もあるため、計画どおりに進まないリスクがあります。
2. Proof of Useful Workへの移行(長期)
概要: Incentivの長期的な構想には、合意形成の仕組みを従来型のProof of WorkからProof of Useful Work(PoUW)へ移行することが含まれています。PoUWでは、マイナーがハッシュ計算だけを行うのではなく、AIの学習や科学計算など、価値のある計算処理を担うことを目指します(INCENTIV — Vision)。この移行によって、ネットワークの安全性を実用性と需要のある作業に結びつけ、そうした計算処理の支払いにCENTが使われることを目指しています。
CENTにとっての意味: 実現すれば、投機だけに頼らない、実用性に基づく持続的なトークン需要が生まれる可能性があり、CENTにとって好材料となり得ます。一方で、技術的な難易度が高く、実現までに時間がかかるおそれがあります。合意形成の仕組みを大きく変えるには、遅延が生じる可能性があるほか、コミュニティやマイナーから幅広い支持を得る必要があります。
まとめ
Incentivのロードマップは、汎用的なLayer 1からAIエージェントに特化した基盤へと進化することを目指しています。短期的にはエコシステムの成長を推進力とし、長期的には実用的な計算処理を活用する仕組みを差別化要因にしようとしています。大手の競合が市場を押さえる前に、IncentivはAIエージェントを軸とした構想で十分な数の開発者を引きつけられるでしょうか。