詳細
1. 目的と提供価値
AIモデルの学習に必要な、高品質で多様なデータへの需要は高まっています。一般に、大手のテクノロジー企業がデータ収集を主導していますが、Grassはそのプロセスを分散化することを目指しています。
ユーザーは使っていない帯域を提供し、世界中の人々が参加するデータ収集ネットワークの構築に貢献できます。これにより、AI企業は公開ウェブデータを大規模かつ効率的に利用でき、データ提供者にも貢献に応じた報酬が支払われます。このような仕組みは、DePIN(分散型物理インフラネットワーク)と呼ばれます。
2. 技術とネットワークの構成
Grassは、高い処理能力と低い手数料を特徴とするSolana上で稼働します。利用方法はシンプルで、ブラウザー拡張機能またはモバイルアプリをインストールすると、端末がネットワークのノードとして参加します。
ノードは、使用していない帯域のごく一部(報告によると約0.3%)を使ってウェブデータを取得し、中継します。また、ゼロ知識証明を用いて作業を検証し、ユーザーのプライバシーを保護する設計です。これにより、信頼性を確保しながら、端末のリソース消費を抑えることを目指しています。
3. トークンの仕組みとガバナンス
GRASSの最大供給量は10億トークンです。主な用途は2つあります。1つ目は、帯域を提供し、ネットワークの稼働維持に協力するユーザーへの報酬です。2つ目はガバナンスで、トークン保有者は分散型自律組織(DAO)の仕組みを通じて、プロジェクトの方針や開発に関する意思決定に参加できます。
エコシステムの運営はGrass Foundationが担い、プロトコルの収益や開発を監督します。
まとめ
Grassは、AI業界が必要とするデータと、一般の人々がデータ収集に提供できる能力をつなぐ、クラウドソーシング型のデータインフラプロジェクトです。Solana上のトークン報酬の仕組みを通じて運営されています。
AIのデータ需要が増え続けるなか、Grassのような分散型ネットワークは、将来のインフラを支える重要な存在になるのでしょうか。