詳細分析
1. 市場全体の売り圧力(弱気要因)
概要:
暗号資産市場全体の時価総額は24時間で6.31%減少し、2.66兆ドルとなりました。ビットコインは4.9%、イーサリアムは5.7%下落しました。CoinMarketCapのFear & Greed指数は18の「極度の恐怖」を示し、2025年11月以来の最低水準となっています。これは市場全体でパニック的な売りが広がっていることを示しています。
意味するところ:
TAOは多くのアルトコインと同様に、市場全体の動きに対して敏感に反応します。リスク回避の局面では、投資家はまず高リスク資産であるTAOから資金を引き揚げる傾向があります。このため、TAO固有のポジティブな材料があっても、市場全体の売り圧力に押されて下落が加速しました。
注目ポイント:
ビットコインが88,000ドルを超えて回復すれば、アルトコインの安定化につながる可能性がありますが、恐怖感が続く限りTAOの下落も続く恐れがあります。
2. ETFへの期待の後退(弱気要因)
概要:
2025年12月30日にGrayscaleとBitwiseがスポットTAO ETFの申請を行った後、TAOは5%上昇し241ドルまで上がりました。しかし、その後は承認の進展がなく、価格は17.5%下落しています。
意味するところ:
ETF申請は「噂で買い、ニュースで売る」という市場心理を引き起こすことが多いです。SECの決定がまだ出ていないため、投資家は利益確定の売りを進め、市場全体の弱気なムードも相まってTAOの買い需要が減少しました。これにより売り圧力が強まりました。
注目ポイント:
SECからのコメントやETF承認の期限が近づけば再び関心が高まる可能性がありますが、遅れが続くと弱気な状況が長引くかもしれません。
3. テクニカルなサポート割れ(弱気要因)
概要:
TAOは235~230ドルの重要なサポートラインを割り込み、RSI14は29.4と売られ過ぎの水準にありますが反発は見られません。4時間足チャートでは、上昇を示唆していたフォールイングウェッジのブレイクアウトに失敗し、これが抵抗線に変わっています。
意味するところ:
テクニカル分析を重視するトレーダーは、このサポート割れを弱い勢いのサインと捉え、損切りや空売りを増やしています。取引量も62.16%増加しており、強い売り圧力が確認されています。売られ過ぎの状態でも買い戻しが入っていない点も注意が必要です。
注目ポイント:
230ドルを回復できれば安定の兆しとなりますが、それまでは次のサポートラインである約200ドルが目標となりそうです。
結論
TAOの下落は、暗号資産市場全体のパニック、ETF期待の後退、そしてテクニカルなサポート割れという三重の要因によるものです。市場のセンチメントが改善するか、TAOが重要なサポートを維持しない限り、下落圧力は続く可能性があります。
注目点: ビットコインが85,000ドル以上で安定し、アルトコインの売り圧力を和らげられるかが鍵となります。