dYdX

dYdXについて

dYdXは、いわゆる仮想通貨の無期限先物取引のようなデリバティブである、高度な仮想通貨製品に焦点を当てた主要な非カストディアル分散型取引所(DEX)の開発者です。dYdXは、Ethereumのようなブロックチェーン上の監査済みスマートコントラクトで実行されるため、信頼性のある仲介者の必要性がなくなります。名前の由来は、変化率の尺度であるdy/dxという微分の方程式から得られます。DEXは、2021年8月に独自のネイティブトークン($DYDX)をローンチしました。提案に投票するためのガバナンストークンとして、そしてプラットフォーム上の取引量に基づいたトレーダー報酬として機能しました。

取引規模の拡大のため、dYdXとStarkWareは2021年2月24日に、クロスマージン制無期限取引用のカスタムビルドレイヤー2(L2)プロトコルをローンチしました。これは、StarkWareのStarkExスケーラビリティエンジン、ゼロ知識ロールアップ (zk-Rollup)技術、およびdYdXの永続的なスマートコントラクトに基づいています。トレーダーは、ガス代ゼロ、低い取引手数料、そして最小の取引サイズで取引できるようになりました。

2022年6月現在、dYdXはv4のためにCosmos SDKとTendermint PoSに基づいて独自の独立したブロックチェーンを立ち上げることを発表しました。チームは、Ethereum L2の速度と、それを取り巻く他の集中化に関する懸念が先述の発表の動機であったと述べています。チームは、この切り替えがパフォーマンスを向上させ、年末までに完全分散化の目標を達成するのに役立つと考えています。

dYdXの創設者は？

Uberの元開発者でコインベースのソフトウェアエンジニアであるAntonio Juliano氏が2017年にプラットフォームを設立し、2019年にプロトコルを立ち上げました。Juliano氏はプリンストン大学でコンピューター科学を学び、テック系のスタートアップで働きたいという思いで大学を中退しました。コインベースで働いていた彼はイーサリアムに熱中し、ネットワーク上に何かを構築したいと考えました。当初、分散型アプリケーション (DApps)検索エンジンを構築していたJuliano氏は、分散型金融 (DeFi)の世界に証拠金取引を導入することを決意し、そこからdYdXのアイデアを思いつきました。

dYdXの本拠地は？

本社はサンフランシスコにあります。しかし、プロトコルの背後にあるチームは最近、スイスのツークに本社を置くdYdX財団を立ち上げました。キューバ、北朝鮮、イラン、イラク、ビルマ、リビア、マリ、コンゴ民主共和国、コートジボワール、ニカラグア、ソマリア、スーダン、イエメン、シリア、ジンバブエ、および現在米国によって制裁されている国を除き、ユーザーは世界中から取引所にアクセスできます。

dYdXで取引可能なコインは？

この記事の執筆時点では、dYdXで人気のある永久取引ペアのリストには、Ethereum、Bitcoin、Solana、Polygon、AvalancheそしてUniswapが含まれます。

dYdX取引所手数料は？

dYdXは入出金手数料を請求せず、レイヤー2で取引する場合、ガス代は請求されません。しかしこのプロトコルは、取引手数料を残高別に決定し計算するメイカー・テイカー形式の手数料体系を採用しています。その取引手数料モデルでは、保有者は現在の保有資産のサイズに基づいて手数料割引を受けることができます。

dYdXでレバレッジ使用や証拠金取引はできる？

執筆時点では、トレーダーはBTCとETH市場で20倍のレバレッジ、他のすべての市場で10倍のレバレッジでロングまたはショート注文を行うことができます。