yearn.financeのロードマップは、統合の拡大、バルト戦略の強化、ガバナンスの改善に重点を置いています。
Morpho自動複利化(2025年第4四半期) – Morphoの貸出報酬を自動複利化で最適化。
USDSリキッドロッカーバルト(2026年第1四半期) – Spark.fiとの連携によるステーキング報酬+YFIの複利化。
DAOインセンティブの見直し(投票待ち) – 収益の90%をYFIステーカーに還元する仕組みへ変更。
概要: yearn.financeは、EthereumとBase上のMorpho貸出市場向けに自動複利化バルトを導入します。これにより、Morphoのネイティブ報酬(MORPHOトークン)を自動的に再投資し、年利(APY)を最大化。ユーザーの手間を減らします。
意味すること: これはYFIにとって好材料です。現在約5,000万ドルのTVL(総預かり資産)を持つMorpho市場により多くの資金を呼び込む可能性があります。ただし、Morphoプロトコルのセキュリティに依存するため、相手方リスクも存在します。
概要: 新しいバルト戦略は、Spark.fiのステーキング機能とリキッドロッカーを組み合わせ、ユーザーがUSDS(Sky Ecosystemのステーブルコイン)で利回りを得ながら、YFI報酬を複利化できる仕組みです。
意味すること: YFIにとっては中立的な影響です。利回りの多様化にはつながりますが、USDSの普及状況やSpark.fiの安定性に依存します。USDSは2025年7月時点で約7,500万ドルのTVLを持つニッチなステーブルコインです。
概要: 2025年9月に提案されたガバナンス改革案では、現在月約20万ドルのプロトコル収益の90%をYFIステーカーに還元し、利用が少ないveYFIモデルに代わる仕組みを導入します。
意味すること: この案が通れば、長期的なYFI保有を促進するため好材料となります。ただし、年間約240万ドルの収益規模は限定的で、2021年のピークから92%減少し現在5億4,600万ドルのTVLが回復しない限り、即効性は期待しにくいです。
yearn.financeのロードマップは、MorphoやSpark.fiとの連携による利回り革新と、ガバナンス改革を組み合わせてYFIの実用性を安定させることを目指しています。DAOの投票結果が重要な分岐点となり、収益分配の見直しが投資家の信頼回復につながるか注目されます。今後の実装状況や新しいバルトのTVL動向を追うことが大切です。
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