詳細分析
1. Upbitハッキングの影響(弱気材料)
概要: 2025年11月28日、UpbitのSolanaホットウォレットがハッキングされ、約3050万ドルが盗まれました。ユーザー資金は保護されましたが、さらなる損失を防ぐために約23億ウォン(約170万ドル)相当のSXPが凍結されました(Cointribune)。
意味: この凍結により流動性が低下し、SXPが中央集権型取引所のリスクにさらされていることが懸念されました。過去の例(2019年のUpbitのイーサリアムハッキング)からも、小規模な資産では短期的なパニック売りが起こりやすいことがわかっています。
注目点: UpbitがSXPの入出金を再開し、資産の安全対策を明確に示すかどうか。
2. Binanceのマージン担保比率引き下げ(弱気材料)
概要: 2025年6月1日、BinanceはSXPのポートフォリオマージンにおける担保比率を55%から40%に引き下げました(Binance)。
意味: この変更により、マージントレーダーはSXPの保有を売却またはポートフォリオの調整を余儀なくされ、売り圧力が増加しました。担保比率の引き下げは、プラットフォーム側の資産安定性に対する信頼低下を示すことが多いです。
3. テクニカル指標の過剰売られ状態(影響は混在)
概要: SXPの7日間RSIは10.6と非常に過剰に売られており、MACDヒストグラムもマイナスに転じています(-0.0015)。価格は主要な移動平均線(7日SMA:0.0846ドル)を下回りました。
意味: 過剰売られは反発の可能性を示唆しますが、強気のダイバージェンスが見られず、24時間の取引高1,420万ドルで25%の大幅下落が続いていることから、弱気の勢いが続いていると判断されます。
注目レベル: 7日SMA(0.0846ドル)を上回って終値をつけられるかが短期的な反発の鍵となります。
結論
SXPの下落は、Upbitの凍結やBinanceのマージン比率引き下げといった取引所由来の流動性ショックと、テクニカル指標の悪化が複合的に影響しています。過剰売られ状態は買いのチャンスを示すかもしれませんが、エコシステムのアップデートやパートナーシップなどの明確な好材料がないため、上昇余地は限定的です。
注目ポイント: Upbitの復旧状況と、SXPが心理的なサポートラインである0.05ドルを維持できるかを見守る必要があります。