詳細分析
1. USD1ステーブルコインの統合(強気材料)
概要: Monadは12月19日に、World Liberty Financialが発行する法定通貨担保型ステーブルコイン「USD1」を統合しました。これにより、エコシステム内で安定した取引、貸付、国際送金が可能になります。
意味すること:
- 価格変動リスクが軽減され、MonadのDeFiツールに資金が集まりやすくなる。
- MON/USD1などの新しい取引ペアや分散型取引所(DEX)の流動性プールが増加し、流動性が深まる。
- WLFIの関与による機関投資家からの信頼性向上が期待される。
注目ポイント: USD1の採用状況やMonadの総ロック価値(TVL)の成長。
2. Bybitでのステーキング開始(影響は混在)
概要: Bybitは12月17日にMONのステーキングを開始し、変動する年利(APR)と簡単なオンチェーン参加を提供しています。
意味すること:
- 強気材料: ステーキングにより流通供給量(108.3億MON)が減少し、長期保有を促進。
- 弱気材料: 初期のステーカーが報酬を売却する可能性があり、利回りが低下すると売り圧力が強まる恐れ。
- Bybitの7000万人以上のユーザー基盤が個人投資家の流入を促す可能性があるが、MONの価格は0.0191ドルでICO価格の0.025ドルを59%下回っている。
注目ポイント: ステーキング参加率とAPRの持続可能性。
3. テクニカルリバウンド(中立的影響)
概要: MONは12月19日に過去最安値の0.016ドルをつけた後、0.0191ドルまで反発し、RSI14は40.13で売られ過ぎに近い水準となっています。
意味すること:
- 短期トレーダーが売られ過ぎの状態を利用している可能性があるが、MONは依然として重要な抵抗線である0.020ドル(7日間移動平均線)を下回っている。
- 弱気のテクニカル構造が続いており、MACDはマイナス、26日指数移動平均線(EMA)が12日EMAを上回っている。
注目ポイント: 0.020ドルを持続的に突破できればトレンド転換の兆しとなる。
結論
Monadの24時間での上昇は、USD1との戦略的提携、Bybitの取引所サポート、テクニカル要因が複合的に作用した結果です。ただし、ビットコインの市場支配率(59.04%)や市場の「Fear(恐怖)」センチメントなどマクロリスクは依然として存在します。注目すべきポイントは、MONが0.020ドルの抵抗線を維持できるかどうか、そしてロック解除スケジュールや流動性の低いFDV(25億ドル)が利益確定売りを誘発するかどうかです。