詳細分析
1. Mapleとのパートナーシップに関わる法的リスク(弱気要因)
概要: ケイマン諸島の裁判所は11月20日、Core Foundationに対し、Maple Financeが共同事業のlstBTCに類似したビットコイン利回り商品(syrupBTC)を開発する際に機密情報を不正利用したとして差し止め命令を出しました。1億5,000万ドル以上のビットコイン預金が争点となっています(Core Foundation)。
意味するところ: この紛争は、Coreが機関投資家パートナーを維持し、約束されたBTC利回り商品を提供できるかどうかに不透明感をもたらしています。Mapleによるユーザー資金の損害がCoreのビットコインDeFiハブとしての信頼を損なう可能性があります。
注目ポイント: 仲裁の解決時期と、Mapleが貸し手にビットコインを返還できるかどうか。
2. 主要な技術的抵抗線
概要: COREは30日単純移動平均線(SMA)0.1517ドルと200日指数移動平均線(EMA)0.3933ドルで強い抵抗に直面しています。RSI-14は35.48で弱気の勢いを示していますが、極端な売られ過ぎではありません。
意味するところ: トレーダーは過去の平均値を超えて買い進むことに慎重で、価格は0.12ドル(サポート)と0.15ドル(抵抗)の間で停滞しています。MACDヒストグラムの弱い強気のダイバージェンス(+0.00325)も持続的な買いにはつながっていません。
3. リスク回避の市場でのアルトコインの逆風
概要: ビットコインの市場支配率は58.58%で、「恐怖」指数は25/100と低調です。CoinMarketCapのアルトコインシーズン指数は19/100で「ビットコインシーズン」となっており、COREのようなアルトコインよりもBTCが優勢です。
意味するところ: 投資家は流動性と安全性を重視し、小型資産は敬遠されています。COREの24時間取引量は15.6%減少し、776万ドルとなり、下落圧力が強まっています。
結論
COREの下落は、Maple事件による法的懸念、技術的な停滞、そしてビットコインを優先するリスク回避的な市場環境が反映されています。7日間で26.5%の上昇が見られるものの、0.12ドルのサポートを維持できるかが、さらなる下落を防ぐ鍵となります。
注目点: Core Foundationは、lstBTCの次回利回り配布予定日である12月15日までにMapleとの紛争を解決できるか。