BABYの価格は、ビットコインのDeFi採用状況、トークンのバーン(焼却)、そして市場のサイクルに大きく左右されます。
AaveによるBTC担保化 – パートナーシップにより実用性が向上(2026年第2四半期にテストネット開始予定)。
インフレとバーンのバランス – 年間8%のインフレと、BSNオークションによるBABYのバーン。
ベスティング解除 – 早期投資家向け供給の30.5%が2026年まで段階的に解除される。
概要: BabylonはAaveと提携し、2026年4月までにラップされたBTCを介さずに、ネイティブのビットコインを担保としてDeFiローンや保険に利用できる仕組みを目指しています。テストは2026年初頭から開始予定です。これにより、眠っている何十億ドルものBTCがBabylonのエコシステムに流入し、BABYがガバナンスや手数料支払いのトークンとしての価値を高める可能性があります(Binance News)。
ポイント: この取り組みが成功すれば、BABYのステーキング需要や手数料需要が増加します。ただし、遅延やBTC保有者の参加が低調(2025年12月時点で約56,000 BTCのみステーク)だと、価格上昇は限定的になるかもしれません。
概要: BABYは年間8%のインフレ率があり(BTC/BABYステーカーに分配)、一方でBSN報酬オークションによるトークンバーンで一部相殺されています。参考として、8%のインフレは年間約2億2600万BABYの新規発行に相当します(現在の供給量は約28.3億)。バーン量はBSNの普及状況に依存しており、まだ初期段階です。
ポイント: BSN(Bitcoin Secured Networks)が拡大すればバーンがインフレを打ち消す可能性がありますが、現時点でBabylon経由で保護されているBTCは約50億ドルと、ビットコイン全体の時価総額1.1兆ドルに比べると小規模であり、短期的なデフレ効果は限定的です。
概要: BABYの供給の30.5%(約31.8億トークン)は早期投資家に割り当てられており、2026年まで段階的に市場に流通します。チームやアドバイザーは18.5%(約19.3億トークン)を保有し、こちらも解除が続いています。一方、暗号資産市場は「恐怖」状態(CoinMarketCapのFear & Greed指数は22/100)で、ビットコインがアルトコインよりも優勢です。
ポイント: ベスティング解除による売り圧力が、弱気な市場心理と相まって価格を押し下げる可能性があります。実際、BABYは過去60日間で63%の下落を記録しており、これはビットコインのドミナンス58.99%の上昇と連動したアルトコイン全般の不調と一致しています。
BABYの中期的な見通しは、BTCFiの採用がインフレとベスティング解除の影響をどれだけ相殺できるかにかかっています。Aaveとの連携進捗やBSNの普及状況を注視しましょう。重要な問いは、「ビットコインのDeFi利用がBABYの供給増加を十分に吸収できるか?」です。
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