詳細解説
1. Ragnarokとのコラボによる期待感(強気材料)
概要:Sky Mavisは、Ragnarok Onlineの開発元と提携し、2025年12月にRonin上でAxie Dungeonをリリース予定と発表しました。これにより、Monster Worldの知的財産がAxieのエコシステムに統合されます(Axie Infinity参照)。過去にも大きなゲームアップデートの際に価格が上昇する傾向がありました。
意味合い:この提携はユーザーの参加増加やAXS/RONトークンの流動性向上につながる可能性があります。RoninのTVL(総ロック資産額)はAXS価格と相関があり、2025年第3四半期にTVLが10%増加した際にはAXS価格が22%上昇しました。ただし、過去のNFT関連の提携は価格への影響が限定的だったため、楽観しすぎず慎重に見守る必要があります。
注目ポイント:リリース後のRoninのTVLの動向や、ゲーム内活動によるAXSのバーン(焼却)量に注目してください。
2. ステーキング報酬の調整(影響は賛否両論)
概要:11月26日にAxieはステーキング報酬の仕組みを見直し、発行量の35%をコミュニティ活動や開発者への助成金に振り向けることを発表しました(Axie Infinity参照)。
意味合い:これによりステーキング報酬による売り圧力は減少します(現在の年利は約6.2%)。一方で、ホルダーの受け取る受動的な収入は減少します。発表後24時間のステーキング量は9%減少しましたが、30日間の取引所からの流出額は420万ドルに達しており、買い集めが続けば強気のサインと見なせます。
3. テクニカルの反発(中立から強気)
概要:AXSは7日間移動平均線($1.07)を回復し、MACDヒストグラムはプラス(+0.012)に転じました。RSI14は46.75となり売られ過ぎ圏から脱出、23.6%のフィボナッチリトレースメントレベル($1.09)が直近の抵抗線となっています。
意味合い:短期トレーダーは売られ過ぎの状況を利用して利益を狙った可能性があります(過去90日間で価格は57%下落)。しかし、200日指数平滑移動平均線(EMA)は現在価格の94%上に位置しており、長期的には弱気の圧力が強いことを示しています。
結論
AXSの24時間の上昇はRagnarokとの統合やステーキング報酬の調整に対する期待感を反映していますが、持続的な成長にはRoninのユーザー増加や暗号資産市場全体のセンチメントが重要です。ビットコインの市場支配率が58.4%であることから、AXSのようなアルトコインは流動性の変動に影響を受けやすい状況です。
注目点:AXSが2025年12月11日までにピボットポイントの$1.09を維持できるかどうかです。ここを突破すれば$1.18(61.8%フィボナッチ)を目指す展開が期待されますが、失敗すると2025年の安値$0.987を再テストするリスクがあります。