詳細分析
1. ProBitの上場廃止の影響(弱気材料)
概要:
ProBit Globalは2025年10月24日にSLPの現物取引と入金を停止しました。出金は11月24日まで可能ですが、大手取引所からの除外によりアクセス性と流動性が低下し、売り圧力が強まっています。
意味するところ:
取引所のサポート減少は買い手の参入障壁を高め、機関投資家の関心も薄れます。SLPの24時間取引量は3.49百万ドルで、前日比7.48%減少しており、流動性の低下が価格の小さな売り圧力にも敏感になる状況を示しています。過去の上場廃止例(例:BYDFiの2025年4月のケース)では、その後長期的なパフォーマンス低迷が見られました。
注目ポイント:
SLPがまだ上場している取引所(例:Binance、CoinEx)や取引量の動向を注視する必要があります。
2. Axieエコシステムの課題(弱気材料)
概要:
SLPの主な用途はAxie Infinityのゲーム内でのブリーディングに使われていますが、プレイヤー数の減少(Axieの2025年データ参照)により、トークンの消費(バーン)量が減少し、供給過剰の状態が続いています。
意味するところ:
SLPの供給上限は440億トークンですが、需要減少を補うには不十分です。SLPの30日間の価格下落率(-22.23%)はビットコイン(-20.7%)を上回っており、ゲーム関連トークン特有の逆風に直面しています。
注目ポイント:
Axieのプレイヤー数の推移や、SLPの年間2%のデフレを目指すメカニズムのアップデートに注目しましょう。
3. テクニカル分析(弱気材料)
概要:
SLPの現在価格は$0.000841で、7日間移動平均線($0.000906)および30日間移動平均線($0.001001)を下回っています。RSI-14は29.43で売られ過ぎの水準ですが、強気の反転シグナルはまだ確認されていません。
意味するところ:
SLPが7日間SMAの$0.000906を回復するまでは下落リスクが優勢です。MACDヒストグラムはほぼ横ばい(+0.000000095)で、強い買い圧力は見られず、価格はしばらくレンジ内で推移する可能性があります。
注目ポイント:
$0.000906を上回る持続的な突破があれば、短期的な反発の兆しとなるでしょう。
結論
SLPの価格下落は、ProBitの上場廃止による流動性低下、Axieエコシステムの需要減少、そしてテクニカル面での弱さが重なった結果です。売られ過ぎの状態は安定化の可能性を示唆しますが、回復にはAxieのユーザー増加や暗号資産市場全体のセンチメント改善が必要です。
注目ポイント:
Axie Infinityの今後のアップデート(例:Lunacian Loungeイベント)がSLPの需要を再び活性化できるかが鍵となります。