詳細分析
1. Upbitの流動性増加(強気材料)
概要: CYBERは2025年8月12日にUpbitに上場し(CoinJournal)、800万人以上の韓国トレーダーがアクセス可能になりました。これにより初期段階で80〜200%の急騰が見られました。主な急騰は数か月前ですが、現在も24時間取引量が4400万ドル(前日比+115%)と高水準を維持し、小口投資家の関心が再燃していることが最新の上昇に寄与していると考えられます。
意味: Upbitは韓国の個人投資家市場で強い影響力を持ち、CYBERの価格は地域の取引活動に敏感に反応します。トークンの87%の回転率(取引量÷時価総額)が投機的な関心の高さを示しています。
注目点: 勢いを維持するためには、取引量が3000万ドル以上を継続するかが鍵となります。
2. Enlightify社の2000万ドルの買い付け戦略(影響はやや複雑)
概要: ニューヨーク証券取引所に上場しているEnlightify Inc.は2025年7月からCYBERの買い集めを開始し(CoinMarketCap)、ドルコスト平均法で最大2000万ドル分を購入する計画です。発表当初は価格への影響は限定的でしたが、徐々に買い圧力が流動性の低い時間帯に重なることで価格を支えている可能性があります。
意味: 機関投資家による買い集めは売り圧力を減らしますが、買い付けが一時停止すると売り圧力が再燃するリスクもあります。CYBERの供給量の82%がまだロックされているため、短期的には価格の変動が続く可能性があります。
注目点: Enlightifyの買い付け進捗に関する四半期ごとの報告を注視する必要があります。
3. テクニカル反転シグナル(強気材料)
概要: CYBERは7日間の単純移動平均線(SMA、0.84ドル)と30日間の指数移動平均線(EMA、0.90ドル)を回復し、MACDヒストグラムは11月以来初めてプラスに転じました。RSIは63.51で、過熱感が出る前にさらに上昇余地があることを示しています。
意味: 短期トレーダーはこのブレイクアウトを受けてポジションを取り始めており、次の抵抗線である61.8%のフィボナッチ水準(0.87ドル)を目指しています。0.90ドルを上回って終値をつければ、1.00ドルへの上昇が期待されます。
注目点: 0.85ドル以上を維持し、0.74ドルのサポートラインの再テストを回避できるかが重要です。
結論
CYBERの上昇は、Upbitによる流動性の持続、機関投資家の戦略的買い集め、そしてテクニカル分析に基づくトレーダーの動きが組み合わさった結果です。短期的には強気ですが、90日間の高値から49%下回っているため、利益確定売りのリスクも残っています。
注目点: Enlightifyの買い付け動向とUpbitの取引量の推移を継続的に監視し、需要の持続性を確認することが重要です。