Oasis Network (ROSE)は、高度な拡張性と、低額なガス代、トークン・マネタイズをサポートできるよう構築されています。また、DeFi内でセンシティブなデータを利用しやすくするために、プライバシー機能の高度化も目指しています。コンセンサスと実行を分離することで、複数のParaTimeが並行して取引を処理し、単純な取引がより複雑な取引の速度を低下させることを防ぐことで、拡張性を実現しました。その結果、Oasisではガス戦争が起きないのです。ParaTime層（実行層）は完全に分散的であるため、誰でも独自のParaTimeを開発・構築でき、開発者のニーズに応じて、オープンにもクローズドにもすることができます。Oasisは、この洗練されたソリューションが、シャーディングやパラチェーン りも効率的であると主張しています。同程度のセキュリティを確保するためには、レプリケーション係数がより小さくて済むからです。

さらに、機密扱いのコンピューティング技術にも幅広く対応しています。Oasis Eth/WASI Runtimeは、セキュア・エンクレーブを使って処理中のデータを秘匿する機密型ParaTimeのオープンソースの一例です。このネットワークには、すでにいくつかの興味深いユースケースが存在します。例えば、BinanceはCryptoSafe Allianceを構築しており、取引所が脅威インテリジェンス・データを共有できるようにしています。Oasisの機密コンピューティング技術により、取引データは比較中であっても機密性が保たれます。BMWは、社内システムで差分プライバシーのアプリケーションをテストし、Oasisが運営する台帳にアクセスを保存しています

Oasis Network ROSEの現在の供給量は15億トークンで、総供給量は100億ROSEです。トークン配分は以下の通りです。

• 23.5% – ステーキング報酬
• 23% – バッカー
• 5% – 戦略パートナー・予備
• 18.5% – コミュニティとエコシステム
• 10% – 財団寄付金
• 20% – コア・コントリビューター

ネットワークを確保するためのステーキング報酬として、23億トークンが10年間にわたり自動的に支払われる予定です。ROSEは、コンセンサス層での取引手数料、ステーキング、デリゲーションに使用されます。ROSEをステークすることで、ユーザーはOasisブロックチェーンの安全性を確保し、最大20%のAPYリワードを獲得することができます。

Oasis Networkでは、ノードはTEE（Trusted Execution Environment）と呼ばれる一種の安全なコンピューティング技術を使用する必要があります。これは、機密的ParaTimeでスマートコントラクト実行のための仮想ブラックボックスとして機能するものです。暗号化されたデータはスマートコントラクトと共にブラックボックスに入り、復号化されたデータはスマートコントラクトで処理された後、再度暗号化されてTEEから送信されます。このプロセスにより、データの機密性が保たれ、ノードオペレーターやアプリケーション開発者に漏洩することがありません。

コンセンサス層は、プルーフ・オブ・ステーク (Pos) セキュアなブロックチェーンで、独立したノードによって運営される分散型バリデータの集まりで構成されています。

ROSEは、Binance、Mandala Exchange、CoinTiger、KuCoin、及びZTで利用可能です。

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