Propbase（PROPS）価格予測

詳細分析

1. トークンロック解除とベスティングリスク（弱気要因）

概要：
2025年12月2日に、報酬用に割り当てられた3億5800万PROPS（総供給量の約29.8%）が段階的に解除されます。さらに、会社やアドバイザー向けのパフォーマンス連動型トークンは、前回の解除時から10〜50%の価格上昇が条件となっており、条件未達の場合は解除が遅れる可能性があります。ただし、条件達成時には一気に売却されるリスクもあります。

意味するところ：
2025年12月のロック解除は、約307万ドル相当（1PROPS＝0.00857ドル換算）のトークンが市場に流入し、既存の供給過多問題を悪化させる恐れがあります。一方で、チームやアドバイザーの25%が条件付きベスティングとなっているため、価格上昇とインセンティブが連動しています。

2. 実世界資産（RWA）の成長（強気要因）

概要：
PropbaseのRWAプラットフォームでは、4件の不動産リスティングが48時間以内に完売し、2025年8月にはWyndham Queen Hotelのトークン化が開始されました。KuCoinなどのトップ10取引所への上場やEthereumブリッジの導入により、アクセス性の拡大が見込まれています。

意味するところ：
ステーキングや不動産取引などのユーティリティ増加と、Ethereum（https://x.com/PropbaseApp/status/1953894665259762094）、Base、Aptosなど複数チェーンへの展開による流動性拡大が、売り圧力を相殺する可能性があります。2025年のRWAセクターは主要プロジェクトで年初来300%の成長を見せており、追い風となっています。

3. ステーキングの動向とインフレ（混合要因）

概要：
流通供給量の29%（1億2500万PROPS）がステーキングされており、市場での売り圧力を抑えています。しかし、年率8.68%のインフレにより年間約3840万トークンが新規発行され、ステーキングしていない保有者の価値は希薄化します。

意味するところ：
Propbase Yieldによるステーキングの利回りは保有を促す要因ですが、インフレを相殺するためには需要の持続的な成長が必要です。現在のステーキング総額は約380万ドルで、市場全体の恐怖指数（CMC Fear & Greed Index：20/100）を考慮すると、慎重ながらも一定の信頼感が見られます。

結論

PROPSの価格動向は、2025年12月の供給増加ショックと加速するRWA採用およびステーキング維持のバランスにかかっています。テクニカル指標では売られ過ぎ（RSI 32.3）を示していますが、反転の兆候としては38.2%のフィボナッチリトレースメントレベル（0.0114ドル）を持続的に上回る必要があります。

注目ポイントは？ Propbaseの東南アジア展開（人口6億5000万人をターゲット）が、ビットコインシーズンと呼ばれるマクロ環境の逆風をどこまで相殺できるかです。2025年8月13日以降のKuCoin上場後の取引量動向に注目しましょう。