Compound(COMP)とは

CMC AI提供
09 December 2025 12:00AM (UTC+0)

TLDR

Compound(COMP)は、分散型のレンディングプロトコルで、ユーザーが暗号資産で利息を得たり、担保を使って借り入れを行ったりできます。金利はアルゴリズムで自動調整され、COMPトークンを通じてコミュニティが運営を行っています。

  1. 分散型金融の先駆者 – Ethereum上で許可不要の貸借を自律的に実現

  2. アルゴリズムによる金利調整 – 各資産プールの需給に応じて金利が動的に変化

  3. コミュニティガバナンス – COMP保有者が提案・投票でプロトコルの改善を決定

詳細解説

1. 基本機能と価値

Compoundは流動性市場を作り、ユーザーはETHやUSDCなどの資産を預けて利息を得られます。一方、借り手は担保を預けてローンを組みます。従来の銀行と異なり:
- 金利はEthereumのブロックごと(約15秒)に更新
- 固定期間なしでいつでも引き出しや返済が可能
- 担保は借入額より多く必要(例:100ドル預けて60ドル借入)

この仕組みは仲介者を排除し、世界中の誰でも利回りや信用にアクセスできるようにします(Compound FAQ)。

2. 技術構造

プロトコルは以下を利用しています:
- cTokens:利息が付くトークン(例:cETH)で、預けた資産を表します。利息が増えるとcTokensの価値も上がります。
- Chainlink Oracles:分散型の価格情報を提供し、担保比率の計算に使われます。
- リスクパラメータ:ガバナンスで管理される担保率(最大借入可能割合)や準備金率(利息の一部を保険として確保)などの設定。

3. トークノミクスとガバナンス

COMPは総供給量1,000万枚(流通量約996万枚)で、以下の役割を持ちます:
1. ガバナンス権:1COMP=1票として、資産追加やリスク調整などの提案に投票可能
2. インセンティブ配布:貸借を行うユーザーにCOMPが報酬として配られ、参加とプロトコル成長を促進

2020年以降、12件以上の提案が通過しており、オラクルのアップグレードやマルチチェーン対応などが実現されています(Governance Update)。

結論

Compoundはコードで管理される流動性プールとコミュニティ主導のガバナンスを通じて、信用市場を根本から再構築しています。Aaveのようにフラッシュローンやクロスチェーン機能を持つ競合もありますが、Compoundはシンプルさと2018年からの監査実績に基づく堅牢なセキュリティで、DeFiの基盤的なレンディングレイヤーとしての地位を保っています。今後、プロトコルの拡大に伴い、ガバナンスモデルがイノベーションとリスク管理のバランスを持続的に保てるかが注目されます。

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