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<h2 id="header-0">2023年に向けての3つのテーマ</h2>1. 山インフレから谷インフレへ2. 市場全体での第5波3. Dot.comとの類似点<h2 id="header-1">山インフレから谷インフレへ</h2>2022年の「山インフレ」がどこにあるのかという問題は今、2023年の「谷フインフレ」がどこにあるかという問題に差し変わります。2022年7月のCPIは前年比9.1%で、現サイクルのインフレピークとして持続する可能性が非常に高いと思われます。しかし、1970年代のスタグフレーションが示すように、インフレ悪化が差し迫っている一方で、FRBの2%目標には達しない可能性が高いことが示されています。さらに心配なのは、FRBが時期尚早に政策を緩和した場合、V字型のリバウンドリスクも大きいことです。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/dcbcb098900b494988e794422f2cce2b.jpeg" />出典&#xff1a;Steno Research、Macrobondこの粘着性のある、おそらくV字型のインフレ軌道を推すものはなんでしょう&#xff1f;<ul><li>中国が国境閉鎖策を緩和したことによる石油価格の上昇、ウクライナでの対立、そして地政学的緊張を背景に米国がSPR準備高を補充することに相まっています。</li><li>原油価格が100ドルを上回ればインフレの大幅な、そして予想外のリバウンドがもたらされるでしょう。</li></ul>石油価格を4倍にしたのは1973年10月のOPECの石油禁輸であり、Arthur Burns氏管轄下のFRBがインフレを克服したと考えた1970-80年代のV字型のリバウンドにつながったことを思い出してみましょう。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/5168457256234166b7971acd4917d7bb.png" />出典&#xff1a;ブルームバーグ、QCPインサイト原油価格の高騰は、現在見られる財デフレを逆転させるでしょう。財デフレは現在、全体的なCPIディスインフレが見られる唯一の理由です。賃金とサービス価格のつながりが今後も続くと予想される中、サービスインフレは引き続き堅調に推移するでしょう。そして、多くの業界で賃金が依然として上昇傾向にあるため、インフレの最悪の事態は多くのサービスセクターにおいてまだ発生していないと言えます。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/285cc6f0c0f34096b8136ed7a35ccc39.png" /><img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/48b60b0b9000464cb38c515e599b4f5d.png" />出典&#xff1a;BLS、BEA、TD SECURITIES1970-80年代と同じ二番底インフレの恐れは、FOMC精神に深く根付いています。これにより、インフレ急上昇が再び供給側のショックによるものであったとしても、FOMCはインフレリバウンドのリスクを冒すのではなく景気後退を受け入れるようになります。景気後退の確率に関しては、現在2020年の新型コロナウィルスの高値を上回っており、2008年のGFCと2001年のドットコムレベルに急速に近づいています。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/8ed11dd7230440609da8a5821c41a4e8.jpeg" />出典&#xff1a;ブルームバーグ、ニューヨーク連銀<h2 id="header-2">市場全体での第5波</h2>インフレの軌道が強まり、視野の狭いFRBは、来年すべての主要な資産クラスで第5波の最終的な売りに備えることができます。市場は、今年の極端な下振れの水準を突破する準備がまだできていないと考えています。以下に、5つの相関性の高いリスク資産を紹介します。それぞれのウェーブ5のエクステンションが、高低に伸び始めることが見てとれます。1. ナスダック - 第5波安値ナスダックについては、私たちは2021年12月以来の下落を通じて維持されてきたトレンドラインを超えることができていません。12,000ドルが、短期的な弱気圧力を減らすために超える必要があるトップサイドの重要な基準です。13,000ドルを超える予想外のブレークは、私たちが見解を変える軸となるでしょう。マイナス面としては、第5波で10,000ドルを下回る可能性が高く、新型コロナウィルスの安値を再検証するテールリスクでは7,000ドルも否定できません。最後の手段である78.6%のフィボナッチは、この弱気市場が8800ドルで終了するための賢明なターゲットです。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/da8a38b91d484723b46e8e430696194d.png" />2. 米国10年債利回り - 第5波高値<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/d15cf5c1824341a5bb6664a45b4a4ecd.png" />10年債利回りは放物線状のトレンドラインを維持しており、2020年8月の0.5%から今年10月の高値4.3%まで上昇を支えています。10月トップ以来の利回りのリトレースメントが、このクロスアセットリスクの上昇を後押ししました。10年債利回りの上昇と2s10s曲線の弱気フラット化は、市場がFRBのタカ派的な最終金利予測である次年の5.5%に追いついていることを意味するため、リスク資産にとっては弱気、米ドルにとっては強気になります。3. 米ドル - 第5波高値<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/633369b51fea4589b07e9d48893b49c1.png" />USD指数は大幅にリトレースし、わずか6週間で10%下落しました。この鋭いリトレースメントは、第2波と第4波が互い違いである教科書的なエリオット波動の特徴を持っています。2020年の第2波は長く描かれていますが、この第4波は短く鋭いです。したがって、第5波は第1波と似ていると予想されます。つまり、ここから~16%の上昇、DXYで120になります。4. ETH - 第5波安値ETHもまた、教科書的な三角形であるABCDE第4波修正を行っており、第5波でも弱気市場の売りを続ける準備ができているようです。注目すべきレベルはトップサイドの1600であり、当面の弱気圧力を打ち消すでしょう。週単位で2000を超えるクローズは、弱気予想を再考することを余儀なくされます。ダウンサイドでは、1000に続いて800が鍵となります。満期に近い1600コールと、満期の遠い2000コールならびに、より落ち着いた1000プットと、800プットを売ることおすすめします。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/59c8787f024e4877bfb5c56cc7f3c50b.png" />5. BTC - 第5波安値<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/857873deced240a3b9f9520c3be84820.png" />BTCはETHと足並みを揃えて取引されていますが、独自の第4波ウェッジの下降はETHよりも弱気の圧力を意味します。BTCの大規模な上昇は、大きな売り圧力に直面すると引き続き予想しています。BTCを取引する方法は、スポットで20,000のコールとラリーを売ることです。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/f31432a670fb49d4b9af9c749821a2f8.png" />ARKK&#xff08;青い線&#xff09;とBTC&#xff08;オレンジ色の線&#xff09;の間の興味深い関係は、BTCの来るダウンサイトを意味します。ARKKの価格行動はBTCを2か月リードしており、今後のBTC価格の低下を警告しています。ARKKは、パンデミック後のハイテクバブル時代の優等生株であり、下落途中のテクノロジー株もリードしてきました。そして、すでに独自の第5波安値に乗り出しており、2020年3月の安値を下回っています!<h2 id="header-3">Dot.comとの類似点</h2>2001年に Dot.com バブルが崩壊した後、エンロンやワールドコムなどの巨大企業を含む多くのテクノロジー企業で詐欺が発見され、今日でも米国史上最大の倒産のトップ10にランクインされています。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/e95c3814a7bf41b1aef71c157e9c6b90.png" />好況期には投資家はお金が安いときに高いバリュエーションを支払うことをいとわないため、この詐欺の多くは見過ごされます。しかし、流動性が引き出され、潮が引くと、これらのバランスシートの多くが曝け出されます。悪意のある人物がグレーゾーンで活動することを可能にしたのは、決定的な規制の欠如でした。また、エンロン後の規制改革の波は、急速な事業の成長を抑制しましたが、その後の安定した収益の強力な基盤も確立しました。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/5c12fd129bd645869ebb3ec0151bb028.png" />出典&#xff1a;UNSWニュース私たちのDeFiアナログは、今でもDot.com時代を完全に追跡しています。これは、規制がすべての設計者、投資家、市場参加者が公正に活動できる状況を整えれば可能となる未来の指数関数的な成長を示しています。<img src="https://academy-public.coinmarketcap.com/srd-optimized-uploads/3424bd0d95964f6eb2f792dcefbc8865.png" />出典&#xff1a;QCP Insights、Bloomberg、DefiLlama要約すると&#xff1a;<ul><li>インフレ率はピークを過ぎていますが、インフレ率は大方の予想よりも粘り強く、FRBの目標である2%を大幅に上回ると予想しています。これは、FRBが実際に5.5%の予測に対してさらに4〜5倍の利上げを行い、2023年第4四半期までその状態を維持することを意味します。</li><li>世界の成長はこれらの極端な利率に耐えることができず、この世代は先進国で初めてスタグフレーション環境を見るでしょう。たとえ景気後退が1970年代と比較して穏やかなものであることが証明されたとしてもです。</li><li>これは、昨年の取引ベースケースが差し迫っていることを意味し、最近の第4四半期の「第4波」の回復に続く最終的な「第5波」の売りが来ることを意味します。今回の第5波は、すべての資産クラスで長く痛みを伴うものとなり、2023年第3四半期まで続く可能性が高く、その過程で新たな安値を更新するでしょう。</li><li>最後にDot.comバブル破綻の直後、エンロンやワールドコムのような複数の詐欺事件も明らかになりました。同様に、2022年の仮想通貨のバブル破裂では、そのようなケースも表面化しています。</li><li>2001年との類似点は、これらの重大な過失に取り組むことを目的とした今後の規制が潜在的な悪者を排除し、業界が信頼を取り戻し、そのような再発を今後長期間防止するための基準を設定することを意味します。</li></ul>

2023 CMC 仮想通貨プレイブック：QCP Capitalが送るー2023グローバルマクロ解説

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